九八式単発軽爆撃機

九七式単発軽爆撃機に競り負けた川崎のキ32だったが、性能的には九七軽爆と甲乙付けがたかった。三菱での九七軽爆の生産が捗らないのをみて川崎のキ32を九八式単発軽爆撃機として採用し、すぐさま生産にかからせた。しかし、搭載エンジンのハ9-Ⅱ乙はチューンアップの限界に達しようとしていた液冷エンジンだったので、故障が多く戦地での稼働率はよくなかった。

九八式単発軽爆撃機諸元

九八式単発軽爆撃機

エンジン液冷V型12気筒 川崎ハ9-Ⅱ乙(離昇馬力850HP)
最大速度423km/h
航続距離1,220km
全高2.90m
全幅15.00m
全長11.64m
主翼面積34.00㎡
自重2,349kg
全備重量3,762kg
実用上昇限度8,900m
武装7.7mm機関銃×2
爆弾450kg
乗員2名