海軍陸上攻撃機 連山

連山はボーイングB17クラスの大きさだが、高高度・高速・重防御を最初から盛り込んだ機体である。中島の設計陣は海軍との事前協議で最初の装備・性能以上を要求しないことを取り付けて設計にかかったそうだ。

海軍陸上攻撃機 連山諸元

海軍陸上攻撃機 連山

エンジン空冷18気筒 中島誉二四ル×4(離昇馬力 2,000HP/3,000r.p.m 公称馬力 1,850HP/8,000m)
最大速度593km/h(高度8,000m)
航続距離3,950~6,480km
全幅32.54m
全長22.935m
全高7.20m
主翼面積112.0㎡
自重17,400kg
全備重量26,800~27,198kg(正規)31,850~32,650kg(過荷)
上昇時間8,000mまで17分34秒
実用上昇限度10,200m
武装20mm機銃×6(胴体上部、胴体下部、尾部各2)、13mm機銃×4(機首×2、胴体側面各1)
爆弾60kg×18または250kg×8または800kg×3または1,500kg×2または2,000kg×2

海軍陸上攻撃機 連山 こぼれ話

連山の開発の前に同じ中島飛行機で13試陸上攻撃機として深山の開発が試みられた。深山はアメリカのダグラスDC4旅客機の製造権を買って爆撃機に改造しようとした機体である。ところがこのDC4旅客機は完全な失敗作で、ダグラス社も開発途中で気付いていた節があり、日本から製造権譲渡の話があったので渡りに船で失敗作を売りつけたようだ。その後ダグラス社は別のDC4を作っていて、ダグラス社の顔とも言える機体となり大成功を納めている。元の機体が失敗作だっただけに、それをどういじっても良くなるはずもなく、また中島も初めての大型機ということもあって設計者にとっても不完全燃焼だったに違いない。そういった失敗を踏まえて臨んだのが連山である。連山に対する要求性能は、最大速度毎時320ノット(592.64km/h)以上、航続距離は爆弾1トン搭載で3,500海里(6,482km)以上、爆弾搭載量は最大4トン、であった。

連山最大の特長は外見からはわからない。前作の深山が失敗作のDC4の図面を使ったことによるきわめておおざっぱな機体となったが、連山を設計するに当たり作りやすさを重点に進められた。胴体は将来の気密室を念頭に置いた円形とし、外板を厚板構造にして胴体フレームやリブの数を減らしたり、肉厚を薄くしたりして部品点数を減らすことができた。そうすることによって、機体重量当たりの鋲数を大幅に減らすことができ、大量生産が可能な機体となっている。ちなみに、単位重量(1トン)あたりの鋲数は、零戦で10万、天山で4万、銀河で4万、彩雲で2万、連山で2万である。また、DC4は鍛造部品が多く使われていたが、鍛造品はそんなに細かく作ることができないので後から機械加工を必要とした。連山では機械加工を施さなければならない部品自体を減らす工夫が成された。

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