偵察機

大日本帝国陸軍は、航空作戦を計画立案するには敵情偵察を重視し、情報を得るための偵察機を開発することに注力した。各国の偵察機は、長距離偵察なら航続距離が大きい爆撃機を、強行偵察ならスピードの出る戦闘機を偵察機に改造して使用していた。最初から偵察機として開発し、運用していた国は他にない。

陸軍主要制式機 偵察機一覧

陸軍偵察機

日本陸軍は偵察機を陸軍現用主要飛行機定義という規定の第4節において3種類に分類していた。

  1. 司令部偵察機:主として航空高級指揮官が戦闘指導のため、必要な捜索に任ずる
  2. 軍偵察機:主として軍司令官のために必要な捜索および指揮連絡に任ずる
  3. 直協偵察機:第一線地上部隊に直接協同して、これに必要な捜索、指揮連絡および砲兵任務等に任ずる

3番目の直協偵察機は飛行機が初めて戦争に使用された任務内容と同じである。従来は弾着確認を気球で行っていたが、機動性のある飛行機がより敵地の近くで観測できるため正確な砲撃ができるようになったり、敵部隊の情勢も把握できるようになった。いわば軍用機の草分け的存在が直協偵察機である。

軍偵察機と司令部偵察機の役割は似ているが、司令部偵察機の任務は作戦立案のための情報収集が主となり、軍偵察機の軍司令官のための敵情捜索より一段上の戦略的な意味合いが大きい。各国の偵察機を見てみると、航続距離の長い爆撃機を偵察機に改造したり、敵中に強行偵察をかけるために速度の速い戦闘機を偵察機に改造したりしている。最初から偵察専門の機体として設計し、しかも戦略偵察という分野を確立したのは日本陸軍が世界初である。司令部偵察機の生みの親は、発案者である陸軍航空技術研究所員の藤田大尉(当時)と技術的進行役である同所員の安藤技師のコンビである。

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百式司令部偵察機

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