二式水上戦闘機

水上戦闘機というカテゴリーは大日本帝国海軍独特のもので、多量生産して実用したのは他の海軍では見られない。二式水上戦闘機のベースは零式艦上戦闘機であるが、改造設計及び生産は水上機の設計経験のある中島飛行機が行っている。

二式水上戦闘機諸元

二式水上戦闘機

エンジン空冷14気筒 中島栄一二型(離昇馬力940HP/2,550r.p.m 公称馬力950HP/4,200m)
最大速度437km/h(4,300m)
航続距離1,150km
全幅12.50m
全長10.24m
全高4.305m
主翼面積22.438㎡
自重1,922kg
全備重量2,460kg
実用上昇限度10,500m
武装翼内20mm機銃×2(携行弾数各60発)機首7.7mm機銃×2(携行弾数各500発)
爆弾60kg×2

二式水上戦闘機 こぼれ話

大東亜戦争勃発時、海軍は資源を求めて南洋の島嶼を押さえるために進出したが、占領した地域に飛行場を建設する間、基地防衛のために水上戦闘機を任務に当たらせる構想を持った。そこで開発を命ぜられたのが川西航空機の「強風」である。しかし、「強風」の開発は遅遅として進まず、開戦に間に合わないことが判明したため、白羽の矢が立ったのが当時開発されたばかりの零式艦上戦闘機である。零戦は試作機の段階で実戦配備され、敵戦闘機を圧倒する性能を発揮したことから、水上機への改造が命ぜられた。

零戦から水上機への改造は零戦を設計した三菱ではなく中島に命ぜられた。水上機でも制式機を設計している中島への改造依頼は実績ということの他に、三菱の当面の仕事として零戦の玉成に力を傾注しなければならなかったことも多分にある。

改造は手際よく進められ、素性が良かった(零戦)ため格闘性能に秀でた水上機に仕上がった。大戦緒戦では、アリューシャン列島攻略に活躍したり、マーシャル群島では船団護衛や基地防衛の任務に就いている。本来の任務(地上基地ができるまでの基地防衛任務)での活躍場面はそうはなく、陸上機との戦闘では戦果はあったもののかなりの苦戦を強いられたようだ。水上戦闘機というカテゴリーは日本海軍独自のものと言ってよく、グラマンF4Fやスピットファイアーを水上機に改造したものもあったが、いずれも実用化及び量産はされていない。

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